ゼファーのパワーフィルター化は年式の問題もありますが、排ガス規制後の車両は(型式にBCが付くもの)ブローバイホースがエアークリーナーBOXにつながっています。
勿論私のゼファー750RSにもBCは付いています。
パワーフィルターに変更しなければなんら問題はありませんが、今回思い切ってパワーフィルターに変えることを決意したので、いろいろ工夫していきますよ。
ブローバイホース?ブローバイガス?って何?
ブローバイガスとは、本来エンジン内のシリンダーとピストンの間からクランケース内へと漏れ出してくる未燃焼ガス(いわゆる生ガス)のことを指します。
その生ガスの中には水蒸気やオイルミストなども含まれています。
それをブローバイガスと呼びます。
なんだか何それって感じですが、要はエンジン内の燃えカスです。
なので、本当であればエアークリーナーからまたエンジン内に戻すのはあまりいいことでは無いのですが、ここは国の定めた法律なので、戻してあげねばいけません。
サーキットなど走る方はパワーが落ちるらしく、エンジンに戻さずホースの先にフィルターを付けて走っているようです。
車検の時は必ずブローバイガスはエンジン内に戻す事
ホースの先にフィルター仕様では検査官に見つかったらアウトです。
必ずブローバイガスはエンジンに戻してあげなくてはいけません。
なので車検の度に戻すのもめんどくさいし、フィルターからブローバイガスが垂れてタイヤが滑ったら死んでしまうので、エンジン内に戻してあげます。
なのでパワーフィルターからエンジン内にブローバイガスを戻す工夫を少ししていこうと思います。
ブローバイホースってどれ?
エンジンヘッドから出ている¥てタンクの下を通ってエアークリーナーに刺さっているホースの事。
でホースの先はエアークリーナーに刺さっているだけ。
エアークリーナ側
刺さっているだけなので引っこ抜けばいいだけ!
もう一つミッション側にもブローバイホースがあります。
両方簡単に引き抜けます。
引っこ抜けばエアクリボックスが取り外せます。
エアクリボックスを外すと超スッキリ。
風通しがよくなっていいです。
で、この2箇所のホースを処理してあげればパワーフィルター化はほぼ終わり。
セッティングは別です。
取り外したエアクリボックス
この先取り付けることは無いと思いますが大事に取っておきます。
パワーフィルターを加工します。
ここからが本番。
パワーフィルターにホースを差し込む穴を開けていきます。
ブローバイホースはエンジン側とミッション側と2つのホースがあるので2個パワーフィルターを穴あけ加工していきます。
これが薄型のパワーフィルター
どうですか?薄いでしょ!
saizu 全長62mm、幅65mm、縦83mm
これだと隣どうしも干渉しないし1,4番の所のフレームにも干渉しませんよ。
これから穴あけ加工に移っていきます。
パワーフィルター穴あけ加工
穴あけは小さな穴から少しづつ大きくしていきます。
勿論ボール盤は有りませんので、エアー工具を使って開けていきます。
割と簡単に開きます。
ドリルが10mmまでしかなかったのでそれでやります。
2つとも開けて終了。
キャブレターメインジェットとスロージェットの交換
いよいよ大詰めのメインジェットとスロージェットの交換。
4連だから4回同じ作業をしなければならないので結構時間かかります。
要するにめんどくさいです。
初めにヒーター付き仕様なのでヒーターコードを外します。
無理に引っ張らずに優しく丁寧に外しましょう。
簡単に取れます。
取り外したヒーターになります。
これもエアクリボックスと同様大事に保管しておきます。
メインジェットとスロージェットは楽天が一番安かったのでこれを買いました。
内容は
メインジェット#105,#110,#115,#120,#125,#130
6サイズ勿論各4個づつ、これだけのセットで3,469円1個当たり146円計算。
スロージェット(パイロットジェット)#38,#40,#42
3サイズ勿論各4個づつ、メインよりも若干割高で3,651円1個当たり304円計算。
同じお店だったので送料無料。
到着まで4日程かかりましたがネットショッピングは便利ですね。
それでは交換です。
キャブレター下のフロートを外すとジェット類が見えます。
交換の際頭をなめないように慎重にお願いします。
それとエアーミクスチャーは全閉から2回転以内で調節していきましょう。
2回転を超えるようでしたらメインorスロー下げるなり上げるなりしましょう。
メインジェットはスパナで抑えて回した方がいいですよ。
今回の作業はメイン#115、スロー#40で4つとも共通設定で行ってみます。
ま~何回かトライしながら、気長にやっていきます。
4つとも交換し終わったらキャブを取り付けます。
ここまでくるともう少しって思えますね(笑)
パワーフィルターにブローバイホースを繋ぐ
大気開放だと危ないので必ずホースでつなぐか、フィルター処理をしてください。
でもこのホースが太いので大変。
トヨロンのホースを工夫して繋いでいきます。
先にエンジン側のブローバイホースの外径は21mm内径は14mm
ミッション側のブローバイホースは取り付け部が16mmなので内径16mmのホース
まずはパワーフィルターに外径10mmのホースを差し込みます。
次に外径10mmのホースに内径10mmのホースをかぶせます。
こんな要領でつないでいくと2,3番のパワフィルがこんな感じになります。
そしたら1,4番も同じくキャブに取り付けていきます。
ここまででブローバイガスの配管は終了です。
この後正常に作動するか検証していきます。